新番組『はじめまして、愛しています。』感想

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ストーリーは、虐待を受けていた子供を引き取って育てる。というものらしい。

尾野真千子が出ていたので、夕食食べながら観てた。

どうかと思ったのは、江口洋介演じる夫役のある行動である。

親が行方不明で、名前もわからない、口もきかない子供を「養子にしようかと思っている」といった重要なことを、妻に相談する前に、自分の姉に漏らしていることである。その姉から尾野真千子演じる妻がそれを聞いてショックを受ける。

これは常識で考えてありえないのではないか。難しい子供を引き取り、日中面倒見るのは妻。その妻をさておき、実姉に相談してしまうというのは、引き取る以前に夫婦関係にヒビが入る。江口の演じている夫は「お人よし」という設定のようだが、人がいいことと、妻をリスペクトしていないこととは別の問題で、欧米の夫婦関係では絶対にありえない。こうした夫(男)の無神経さというのは、例えば親の介護を夫が勝手に決める、といった今までの日本の風習的な背景から成立してしまったものかどうかわからないが、この夫の行動で、江口の演じる夫の「優しさ」なるものが「単なるおバカなもの」に映ってしまう。妻の人格を大事にできない人が、虐待を受けて心を閉ざし人を信頼できそうにない子供とどのように向き合うのか。

「フジコ」では虐待する母親まで演じきった尾野真千子の演技力が、こうした設定でどこまで発揮されるのか。江口の演じる夫をもう少しミステリアスな感じに設定しとけば整合性がついたかもしれない。あるいはミスキャスト。堺雅人とか、西島秀俊とかなら面白くなったかも。

と、ここまでは前振り。

ラスト15分の展開で、男の子が「ピアノの音に惹かれて」家に吸い寄せられてきたことや、男の子に向き合う真知子の姿に江口が何か直観を感じていることが判明する。「運命という字は、命を運ぶ、と書きます」という真知子のセリフ。保護観察員の「無理」という言葉に反発するかのように養子縁組を真知子決意。

ドラマが面白くなるか否かは、江口洋介が、「渋い演技を見せれるか」にかかっているような。