1000番地 土地と人間に関するリポート

NHK ETV特集 選 1000番地 土地と人間に関するリポート

6/28(土) 午後11:00-午後11:59
札幌中心部、絶好の立地に810坪の真四角の土地がある。明治時代に屯田兵が開墾し、「1000番地」と名づけられた土地。築98年の長屋が駐車場の中にポツンと建つ。居酒屋などが入り、長年、酔客を迎え入れてきた。ただ不動産業界では“眠った土地”として有名だった。昨年4月、再開発で、更地となった。150年前は原生林だった土地。そこから始まった人間たちの数奇な運命。土地をめぐる「有限であり無限な価値」の物語。


明治時代、原生林を開墾して農地にした・・・つまり畑にしたわけである。寒冷地でその苦労は生半可ではなかっただろう。開拓したのは、屯田兵・・・彼らは戦争になれば兵士として使役される。

開拓した屯田兵は、貧困からその土地を手放す人も多い。1000番地の持ち主もそうだった。当時10数万円で売却された土地が、今、20億でその土地が取引される。
土地転がしが巨額の富を手にし、汗水垂らして開墾した人間がその土地を二束三文で手放さねばならない理不尽。
これが、現在の文明社会というものである。

「地面師たち」が面白かったところは、騙される方の大手ハウジングメーカー(不動産会社)の部長のガラの悪さが詐欺師といい勝負な描き方がされているところ。

よく考えると、法的に正式な持ち主が、本当の意味で〈正当な持ち主〉とは限らない。
苦労して開墾した人の子孫・・・その土地を開拓した祖先に感謝を今もし続けている人・・・が〈正当な持ち主〉が該当するのかもしれないが、法的に手放せば、もうその人のものではなくなる。

やっぱりこの世界は変な世界である。


番組の中で、「人間は土地を奪うために殺し合いもする」と北海道の不動産会社の会長が言う。(生まれは農家で苦労したと言う)

ここで、一言言わせてもらうと、原種の地球人は「土地を奪うために殺し合いもする」ような生命体ではなかった。「土地を奪うために殺し合いもする」のは、地球を植民地支配したエイリアンたちである。
そのことは、はっきりさせておきたい。

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